見出し画像

今どきキッズ、最前線!<アニメ・漫画 編>

皆さん、はじめまして!『ADK Research Lab』研究員の石田です。公私ともにキャラクター漬けの日々を送っている40代男性プランナーです。以後、よろしくお願いいたします!
このたび『ADK Research Lab』では、独自のキッズパネルを活用したオリジナル調査を2023年7月に実施いたしました。対象は全国にお住まいの4~14歳のお子さまとなります。
本ページでは、その調査結果も用いながら【今どきキッズの意識・行動】に迫ってまいりたいと思います。
今回は、キッズにとって“エンタメの中心”と言っても過言ではない「アニメ・漫画」について触れていきます。


直近1カ月以内の注目or気になっているアニメ・漫画作品の顔ぶれとは?

当ラボでは【今どきキッズの推しアニメ・漫画事情】を把握するため、「直近1か月以内で特に注目または気になっているアニメ・漫画作品」を純粋想起(自由回答/3つまで)で聴取いたしました。長きに渡りキッズに支持される【定番アニメ・漫画】のほか、直近で放送・配信されているアニメ作品も上位にランクインする結果となっています。

特に顕著だったのが、4月クールのアニメ放送で大ブレイクを果たした『【推しの子】』です。小学生(低学年)~中学生の女児で1位を獲得するほか、それ以外の層でも上位にランクインしており、その注目度はキッズにも浸透している状況です。

「直近1か月以内で特に注目または気になっているアニメ・漫画作品 ランキング(単位:位)」ADKオリジナルキッズパネルより作成

アニメ化を契機としてファン層が一気に拡大するケースは多いですが、『【推しの子】』の場合はキッズ(特に女児)に拡大していった好例と言えるのではないでしょうか。拡大していった要因はいくつかあると思いますが、私は大きく以下の3つであると推察しています。

<主な要因(仮説)>
① 【アイドル】という、キッズが憧れる職業をテーマにした作品であること
② 親からの影響を受けて、「一緒に見る・楽しむ」行動を創出したこと
③ オープニング主題歌のYOASOBI『アイドル』が大ヒットしたこと

『【推しの子】』に限らず、という意味では、地上波での放送だけでなく、動画配信サイト等で「追っかけ視聴」や「イッキ見」できる環境が整っている点も忘れてはなりません。“いちアニメファン”の立場としましては、「本当にありがたい世の中になったなぁ」「今の子どもたちは、たくさんのアニメ作品に気軽に触れることができて羨ましい!」と強く感じてしまいます(笑)。

ちなみに・・・、『【推しの子】』と同じ4月クールにアニメ放送していた『鬼滅の刃』のランキングも見てみると、男児・女児ともに安定しており、依然として注目度は高いです。

「直近1か月以内で特に注目または気になっているアニメ・漫画作品 ランキング(単位:位)」
ADKオリジナルキッズパネルより作成

「今どきキッズの推しアニメ・漫画事情は刻一刻と変化していく!」と思いますので、こちらの項目については今後も定期的に聴取していく予定です。楽しみにしていてくださいね。

アニメの情報源では、「YouTube」が台頭。「テレビ」に次ぐメディアに成長。

次に「アニメの情報を得るために参考にしている情報源」について、お話していきたいと思います。一部で順位は変わりますが、全ての層で上位3項目は変わらず、「テレビ」「YouTube」「友人」となりました。ここで私が気になったのは、【テレビとYouTubeのスコア差】です。

「アニメの情報を得るために最も参考にしている情報源<TOP3>(単位:%)」
ADKオリジナルキッズパネルより作成

改めて結果に触れていくと、全ての層で「テレビ」がトップ。2位には【女児:小学生(高学年)】を除いて、「YouTube」がランクイン。キッズにおけるアニメの情報源としての“二大メディア”となります。スコア差を見ていくと【女児:中学生】で「テレビ」と「YouTube」の差が2.5ポイントとなり、かなり肉薄しています。もしかしたら1年後には逆転している可能性もあるのではないか、と個人的には思ったりしました。
そして3位には【女児:小学生(高学年)】を除いて「友人」がランクインしており、年齢が上がるにつれてスコアが高くなる層が多いです。リアルに加えてスマートデバイスを通じたコミュニケーションが活発化してくるからではないか、と推察しています。自分の幼少期(三十数年前!)を振り返ってみると、「友人との会話」から好きなアニメや見たいアニメを決めていたので、普遍的な接点であると再認識した次第です。いつの時代も、持つべきものは「アニメ好きの友人!」ですね(笑)。
最後は少し脱線してしまいましたが、こちらの項目についても定期的に聴取していく予定です。「YouTube」の逆転はあるか、上位3項目を脅かす新たなメディアは登場するか、引き続きウォッチしていきたいと思います。

『【推しの子】』推しキッズは、「YouTube」「TikTok」「友人」推し!

前述、「直近1か月以内で特に注目または気になっているアニメ・漫画作品」で『【推しの子】』と回答したキッズは、アニメの情報源として「YouTube」「TikTok」「友人」が全体よりも高い傾向となりました。中でも、「YouTube」「友人」は「テレビ」よりもスコアが高く、【能動的に情報収集して、友人とのコミュニケーションも活発に行う】ユーザー特徴も見えてきました。皆さんのまわりの『【推しの子】』推しキッズはいかがでしょうか?

今どきキッズは【エンタメおませさん】!?

今回の調査結果を見ていて私が感じたこと、それは「今どきキッズは高校生以上の層と似たような嗜好・行動傾向があるのではないか」という点です。私の方で勝手に【エンタメおませさん】と命名しちゃいましたが、今後も【エンタメおませっぷり】について、様々な視点で検証・分析できればと思っています。ご期待ください!



ADK Research Labでは本記事に使用した調査データを公開しております。
本記事で気になった方はぜひダウンロードをしてご覧になってみてください。

↓           ダウンロードはこちら           ↓ 

より詳細なデータを確認したい、調査・マーケティングに関するご質問・ご依頼は以下お問合せ先よりご連絡をお待ちしております。

お問合せ先
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
マーケティングインテリジェンスセンター 伊積/角田/渡邉
メールアドレス:adk-note_prj_group@adk.jp


本調査概要
調査年月:2023年7月
対象エリア:全国
手法:インターネット調査
調査対象者:4-14歳の男女(親の代理回答)
総サンプル数:1,783
調査主体:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
調査協力会社:株式会社モニタス


【引用について】
引用の際には、以下免責事項をご確認の上、「出典:「ADKオリジナルキッズパネル」」とご記載ください。
【免責事項】
当記事・調査データの引用・転載により発生したトラブル、損害について、当社は一切責任を負いません。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!